哲学を学ぶ第1回 はじめに

コラム

哲学を学び始めたきっかけと「いった、いわない論争」


私が哲学に興味を持ったのは、職場での「いった、いわない論争」がきっかけでした。

ある日、相手から「なぜこの仕事をしてないの?」と言われ、私は「そんな話は聞いてない」と答えました。しかし、相手は「絶対に言ったし、君が頷いた」と主張し、100%自分が正しいと信じていました。

私の性格上、「やる」と言ってやらないことはあり得ません。だから、「聞いてないし、言ってない」と自信を持って反論しました。でも、相手は全く引き下がらず、自分の記憶を疑いません。私は「もしかしたら私が聞き逃した?」「両方の記憶が間違ってる?」「他の原因がある?」と、さまざまな可能性を考えました。

相手が自分の正しさを絶対視する姿勢に驚き、「なぜ一つの視点しか持てないのだろう?」と疑問に思いました。人間の記憶は曖昧なのに、なぜ疑わないのか。録音のような客観的証拠がない限り、どちらが本当かは分かりません。
この出来事を何年も考え続け、さまざまな問いが浮かびました


• 絶対に正しいことなんてあるのか?
• なぜ相手の立場になって考えないのか?
• なぜ怒るのか? 私の言い方が悪かったのか?


哲学との出会い

こうした疑問から、「哲学」という言葉を思い出しました。哲学は名前だけ知っていて、「難しい」「現実離れしたもの」というイメージでした。でも、調べていくうちに、小学生の頃の「道徳」の授業を思い出し、それが哲学の「倫理学」という分野につながると知りました。倫理学は、善悪や行動の正しさについて考える学問だそうです。


最初は、自分の考えが「屁理屈」ではないかと心配しました。屁理屈は自己正当化や言い訳のための議論ですが、哲学は真理や理解を誠実に追求するものだと分かりました。哲学は、単に「正しい答え」を出すのではなく、さまざまな視点や考え方を模索することが大切だと感じました。


哲学への思い

哲学にはまだ分からないことがたくさんありますが、哲学者たちが何百年もかけて考え抜いた答えや視点があることを知りました。それが正しいかどうかはさておき、異なる考え方を知り、柔軟に考えることが重要だと感じています。「いった、いわない論争」を通じて、記憶、言葉、信頼、倫理といったテーマに哲学がどう答えるのか、もっと学びたいと思うようになりました。

哲学の知識ないところから自分なりに考えて行くので間違ったいるかも知れませんが一緒に考えて行けたら嬉しいです。

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