損のしないように考えると損をする

コラム

 1. 損失回避の心理(Loss Aversion)

人間は「得をする喜び」よりも「損をする痛み」の方を2〜2.5倍も強く感じる傾向があります。

そのため、損をしないようにと慎重になりすぎると…

  • 本来なら利益を得られるチャンスを逃す
  • リスクを過大評価して動けなくなる
  • 安全策ばかり選んで、結果として非効率になる

たとえば、投資でリスクを恐れすぎて現金だけ持ち続けていると、インフレで実質的にお金の価値が目減りする、などです。


 2. 期待値の無視

「損をしたくないからAを選ぶ」となると、本来Bの方が期待値が高い(長期的に得をする)場合でも、Aを選んでしまうことがあります。

たとえば:

  • クーポンがついてる方を選ぶが、実は品質は悪くて損をする
  • 安い商品を買ってすぐ壊れ、結局高くつく

これは「目先の損得」に意識が集中して、「本質的な価値」が見えなくなる状態です。


 3. チャンスを逃す

「失敗したくない」「損をしたくない」と考えすぎることで、新しい挑戦ができず、経験や学びの機会を失うことがあります。

  • 「やっておけばよかった」と後悔する
  • 成長や変化のきっかけを逃す
  • 結果的に“何も得られない”=最大の損

 結論:損を恐れることで、もっと大きな損をすることがある

損を避けたい気持ちは自然ですが、それが強すぎると「得るもの」まで遠ざかってしまいます。

大事なのは、「損を避ける」よりも、「長期的にどうありたいか」「何を得たいか」を基準に選ぶことです。

著者のつぶやき

私は、何かを始めるとき、できるだけ効率よく、最短ルートで成果を出したいと考えるタイプだ。

ブログを始めたときも、どうすれば回り道せずに結果が出るかを真剣に調べた。ツール、SNS運用、SEO、アクセス解析……調べれば調べるほど「やる前の勉強」に時間がかかっていく。

でも実際にやってみて思ったのは、どれだけ下準備をしても、やってみなければ分からないことがたくさんあるということ。

最初は遠回りに思えるような「書きたいものを書く」という行動こそ、自分にとって必要だった。間違った頑張り方をしてしまうこともあるけど、それを無駄だったと気づける経験が、次に生きてくる。

そして何より――

「損した」と思わなければ、それは損じゃないのかもしれない。

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